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一行詩 未整理2
星ひとつ1ビットです計り売り
涙腺に紫陽花植える水曜日
しわかれたこえてはなしたいますくに
買ったのか 首から上が安いやつ
神秘的なかき氷が冷たい
二時間赤い傷口だった
しゃっきんをちょきんちょきんできりくずす
五月晴れ 燕の反りが気にかかる
きみの句を 煙草にかいてすつてみぬ
あの月に、旗など刺して嫌な人。
この雨を何滴ぼくにくれますか
捨て鉢に 花一輪をたなごころ
看板を蹴らせて世界一の脚
赤いなと言うほど青む果ての空
-べき -べき と 貴様は夢の砕き屋か
雨傘で 曇天を突く捧げ銃
字宙遊泳
花屋にて N.poeticus 求めたり
鳥だ 飛行機だ 鳥人間コンテストだ
泥付き詩人。
吟遊しびん。
桜子と 思って食えば蛸旨し
古びゆく、明日こそ極に新しく。
むかしむかしめでたしめでたし。
「疲れた」と 言わせておけば足の裏
生真面目に 括弧を閉じる図書委員
山火事に 憬れている十二歳
あまねしるといにもたるやしとしとし
靴下の 穴からのぞく我が身かな
(c) Mitsuhiko WAKAHARA