トップページ ≫ 和歌・短詩 ≫ 一行詩 未整理3
一行詩 未整理3
どの雲が一〇〇度を超えた水蒸気
夕食の具材がすべて夏の季語
↓→と陣切って皆消えてゆく
たわむれに罪滅ぼして我滅ぶ
両足でリスクが2倍地雷原
その額は 夕焼けだから西の壁
たんぽぽがスカートを覗いている
剃りこみに植え込んでやれアデランス
傍線を 引かせてくれろ君の本
疑問が消えても問題は残る
地球・あります
話はなし。
ふり向くと 犬が持ってるいのちづな
置きピンで眺める遠い山むこう
絵葉書の海いつまでも晴れていて
本年のベストギャングに漏れている
あまのじゃき。なんどよんでもあまのじゃき。
旅先でレシートひとつ捨てられず
どの稲が 稲穂のなかの稲穂かな
一択問題。
ひとくちに青春と言う馬鹿野郎
口走る 赤一滴の逆真言
ジューシーな、自由詩ぃ〜。
わだかまりへだたりひとりとおまわり
登り坂 道を空へと駆けあがる
仕切りのない鞄 雑誌入れて仕切る
人間に手をたたかれる猿の芸
ただし二千円札で払え
ざんざざざざんざざざんざざんざ降り
(c) Mitsuhiko WAKAHARA