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覚王山祭り・ぽえ茶
 昨日は日曜日で『めろめろ』の作品提出日でした。現在『tamatogi』へ向けての詩作中で、完成したものを順次『めろめろ』に提出するつもりでいたのですが……提出できませんでした。「完成はしてるけど、これじゃこじんまりまとまり過ぎてるかな」と思い直して。今来週中はそれらの詩作にかかりっきりになりそうです。

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 という気がかりを残し、昨日は名古屋に行ってきました。

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 まず、覚王山祭りというお祭りに寄りました。名古屋の覚王山という地域のお祭りです。お寺へ続く参道に、食堂や駄菓子屋などと雑貨屋やミュージアムなどが並んだおしゃれな雰囲気のするところです。覚王山アパートという一風変わったアトリエもあります。
 覚王山では年3回、お祭りが催されているそうで。7月24、25日と夏祭りでした。通りは歩行者天国にされいろんな露店が出てました。手縫いの帽子、服、和布の財布、ステッカー、カンバッヂ、木製楽器、ネジで出来た人形、懐中時計、カキ氷、ライブステージ、指輪、冷やしパイン、沖縄料理、皮製品、etc……。都会っぽい、アート小物のお店が並んでました。

 人の多さと各露店の独特さにちょっと気後れしてしまいましたが、面白かったです。知り合いの知り合いのお知り合いの、手打ちうどんのお店で釜玉うどんを食べました。弾力が強くて、ほっとする味でおいしかったです。覚王山アパートに寄ろうとしたら擦れ違った人から「ああっ!『右に曲がって』の人だ!」と言われたり(以前に私の朗読を見に来てくれた人でした。うれしい)。
 そこらじゅうで売り子の声が張りあがってて、活気がありました。時間があれば、もっとゆっくりぶらついてたかったな。

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 その後、林本ひろみさん主催の『ぽえ茶』というオープンマイクに行きました。一時間の遅刻でしたけど。……Nさんが詩誌『中庭』を持ってらしたので「あっ、それ見せて下さい!」と頼むと「あげますよ」と譲って下さいました(『中庭』というのは定型詩や押韻詩を中心とした独特の詩誌で、ネット上で名前は聞いていたんですが、どこでどう手に入れたらいいのかよく分からず気がかりだったんです。いま読んでますが、定型好きにはとても面白い本です)。

 オープンマイク終了後は、恒例のうどん屋さんへみんなで行きました。徒歩での移動中、熱田神宮を通るんですがそこに猫がいました。……都会の野生動物は総じて人馴れしてますね、。この猫、謎のカエルが接近しても「それがどうした」って感じで日陰でだらーんと寝そべったままでした。

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 後は、うどん屋さんで飲んで、食べて。先日あったあるイベントのことなどを喋って。……4人だけ場を移して、三次会ということでもういちど飲んで。
『ぽえ茶』はちょうどこの7月で二周年でした。「最初のころはどうだったの?」「これまでに記憶に残ってる人は?」「あの人はどうしてるかな」といった話、それから「愛知県はなぜ愛知になったのだろう。愛を知るって凄い県名だよね」なんて無駄話をしてました。楽しかったです。

 私は、意図的にガンガン飲んでました。帰りの駅の階段で転びかけたぐらい。私が家以外であれだけ飲むことは珍しいです。……自分の感情を緩めたかったんですよ、そしてそれが受け入れられる場だということに安心もしたかった。「オフラインのイベントに出て行くようになって本当によかったな。数年前にはこんな夜を考えもしなかった」と、時々、幸せをかみしめてみたりするのです。……んな、おおげさな。

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 ところで、愛知県ってなぜ愛知なんて県名になったんでしょう。本当に気になってます。真相をお知りの方、教えて下さい。「愛を知る県」?「知を愛する県」? いったい愛知県に何があったというのか……謎です。
2004-07-26
(c) Mitsuhiko WAKAHARA