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ふといも、ふとばな、ふとプリン
『poenique』の『詩人専用シナプス』を読みました。『ちりつも』に「詩と大脳生理学」という言葉が出てきたのですこし気になって。あと『うおのめ文学賞』の「詩部門」「短歌・俳句部門」参加作品も読みました。
 頭ぱつんぱつんになるかと思いきや、そんなことはなかったです。無視できるものは無視できたし、興味をひいたものはもっと何度も読み直せました。べつに自分のキャパシティが上昇したわけではなく。他人の言葉の要点(ポイント)が見れるようになったのかもしれません。大ざっぱに、ですけれども。

『うおのめ文学賞』の参加作品をたどるうちに、各参加者さんのサイトや日記もいくつか読みました。面白いものも、よくわからないものもありました。自分に厳しいものも、甘いものも。それぞれがとてもその人の心境を表していて、それは興味深かったんですが、すこし胃もたれしました。
 あ、いま「いもたれ」を漢字変換しようとしたら「芋たれ」となりました。……君よ、立派な芋たれ。紳士たる前にまず芋たれ。我ら芋。ああ芋。芋よ!
 ところでいま『goo辞書』で「いも」を検索してみたら「いも毛」がトップに現れました。新語だそうです、いも毛。聞いたことないよ、いも毛。これこそ日本語の乱れだわ。きっとそうよ。いもねえさん怒るわよ。いもおじさんに言いつけるわよ。

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 ふと思い出したんですが。子供のころよく考えていたこと──

「もし自分が有名人になって『ごきげんよう』に出演したとしても、アーチストじみた気取った話だけはすまい」

──ええ。つくづくそう思っていましたね。サイコロの出目を勝手な解釈で我田引水してでも、つまらない話は避けるべきです。サイコロトークはデスマッチです。死力の限りにフリートーク。昼下がりへ向かう空白の時間、求められているのは石鹸の匂いのする笑い、さあ戦え勇者ども。って感じですよ。ええ。
 タレントってすごいな。何をあれだけしゃべる事があるんだろう。おしゃべりな人は良くいますけど、そういう人はひとつの話を何度もしているだけという場合が多いですよね。しかし、タレントさんはそうじゃない。臨機応変に八枚舌、百面相。すごいな。

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 いまふと思ったんですが『プリン体』って何なんでしょうかね。ぷりんぷりんしてるんでしょうか。そう思っておいたほうがなんだか楽しいのでそう思っておくことにします。あえて調べない、そういう豊かさも知識です。

 ところでいま「ぷりんたい」を漢字変換しようとしたら「プリンタ胃」と出ました。私のパソコンは優先的に「胃」を学習しているんでしょうか。ならなぜ「胃もたれ」が出ないんでしょうか。ガッデム。
 すこし試してやりましょう。「いのしかちょう」。……「胃の詩課長」と出ました。どないやねん。胃の詩課ってどんな課だ。業務は何だ。わからん。続いて「あんとにおいのき」。……「案と匂いの気」と出ました。何の案だ。何の匂いだ。何の気だ。謎謎謎です。もうひとつぐらい行きましょう。「いもびらいざー」。……「芋ビラいざー」と出ました。もうわけがわかりません。芋ビラって何よ。びら〜ん。

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 さて、今日の一枚です。
 側溝から草が生えていました。中はどういう状況になっているのか、想像を膨らませているとなんだか背中がぞわぞわしてきます。気持ちわるくて気持ちいいです。
 ともかく、すごい生命力ですね。けなげという感じではないです、むしろ憎々しい、あつかましいような生への執着。自然はこうでなくてはと勇気づけられもします。
2004-08-20
(c) Mitsuhiko WAKAHARA