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ぽえ茶とお姉チャンと電柱物件
 台風16号が接近中です。3時間ごとの天気予報を見たら、テレビで「大雨です」といっていた時間だけ降水量が19ミリとか桁はずれていて驚きました。普段は1ミリとか0.5ミリとかですから。台風ってすごい。
 そういえば、ネットで天気予報を見るようになるまで、降水量なんてほとんど気にしてませんでした。雨は「降るか/降らないか」であってグレイゾーンなどない、という意識でした。浅い認識でしたねえ、メディアって怖い。

 ちなみに、私が普段見ている天気予報サイトはYahooDIONです。DIONの方は「今日の天気のツボ」が便利なんです。天気図がとてもわかりやすく描かれていて。概況の解説文も簡潔です。
 3分ごとに更新されている中部電力の「雷情報」も便利です。まあそう最新情報を必要とすることって、ないですけどね。職業によるんでしょうが。

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 8月29日日曜日。名古屋熱田のオープンマイク『ぽえ茶』に行ってきました。いやあ、楽しかったです。「台風が着たから遠出は控えて近場にきました」という人もいました。「映画館が混んでたからこっちにきました」という人もいました。初めて来られた方もいて、ちゃっかり宣伝する人もいて。わいわいとにぎわってました。
 ……なんだかとても「絵」の浮かぶ朗読が多かったです。内藤さんの赤と白の水玉の詩や、江藤さんのガラス窓におでこを付ける詩、林本さんの平べったい鳥の詩。いいなあと思うものがいくつもありました。良かったです。

 最近、オープンマイクに行くようになって一〜二ヶ月、という頃の心境を思い出すことが多いです。他人を尊重して聞く。かつ、自分に取り入れる(すごい人に学ぶ・気付いたことをメモする等)して聞いていると面白いです。心の持ちようっていうか、ね。

 本会のあとは、10人で恒例のうどん屋さんに行きました。レモンさんレイさんが仲むつまじかったです。ハナミさんがスターみたいなナイスファッションでした。三次会の階段朗読も面白かった、適度に通行人がいて(笑)。売れたばっかりの由井さんの詩集が読まれたり。みんな仲よかった。

『ぽえ茶』のいいところを凝縮したような日でした。とても楽しかった。

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 BUMP OF CHICKEN のアルバム『ユグドラシル』と、D3パブリッシャーのPS2ソフト『THEお姉チャンバラ』を買いました。あるかなー、と思って隣町の店に行ったらあったので。

『ユグドラシル』は、BUMPの他のアルバムよりも毒や痛さがハッキリ出てました。『乗車権』も『レム』も詞がトゲトゲしてます。おそらく作者が作者に対してああした詞を書いたのだろうけれど、やはり聞いた方はショック受けますね。シングル曲はシングルで出ていたテイクと全く同じみたいだし。ファンに賛否両論あるのもしかたないかな。 ……でもやっぱりいいですよ、BUMP。聞いているとバスバス情景が浮かんで、自然と表情が変わってきます。このアルバムではやっぱり『オンリーロンリーグローリー』が好きです。「でりゃー!」って気分になれます。


『THEお姉チャンバラ』は……2000円なら安いです。ゲームスタート後しばらくは「敵から受けるダメージより自分が捻出するダメージ(暴走・居合い)の方が多いってどういうこったい」と思いましたが。いや、よく出来てます。効果音やエフェクトがビシュビシュと小気味良いですし。リロードがいいアクセントになっていてアクションが単調になってません。バランスいいです。
 クエスト(条件を満たしてステージクリアすること。多く集めることでオマケが出る)は無理です。HARDの6面も無理です。……何も考えずゾンビをズバズバ切るのは楽しいので、これから買う人は「成長をMAXにしたらゲーム終了」ぐらいに思っておいたほうがいいんじゃないかな。マップはネット上を探せば見つけらるのでそれを参考にするといいです。自分でマッピングしても楽しいでしょうけど。

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 さて、今日の一枚です。7月上旬に撮影したものです。
 ……電柱の上に貸し物件が?

 ってんなわきゃないですね。この道の先にあるのでしょう。とは知りつつ、思わず頭上を見上げてみたら。そこにはただ青い空が広がっているだけでした。「地球上にいま借家のことを考えながら空を見ている人って何人ぐらい居るんだろう」とふと思いました。風が吹き抜けていきました。「この空は誰が貸してくれているんだろう」と思いました。

 ……という風だったら綺麗かもしれない。といま思いました。ええ。想像力は力です。既成事実も力です。世界はダーティーなパワーに満ちています。電柱の上に家があるとしたらそれは悪魔のしわざです。
2004-08-31
(c) Mitsuhiko WAKAHARA