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午前三時三九分
無免許の詩人に慰められそうになった。
今すぐ止めろ。俺を殺す気か。
事態の重さが分かっていないらしい。
奴ら鋏を治療器具だと思っている。
 
辞書で殴りかかってくるガキに蹴りをくれる。
人体の最も硬い部分を打つ。
自身のイメージすらない飾り凧。
焚き火に煽られフワフワ踊っている。
 
黙ったって無能の素振りのようだ。
名札を引きちぎると胸の肉まで一緒に剥れた。
首を切ったってゴーストは残る。
呼吸を止めても分泌が止まらない。
 
涙腺から視線が溢れて街は小便の匂い。
俺は、本当に、お前が、嫌いだ。
言語化された友愛をたっとぶ動物園。
俺は、本当は、すべてが、嫌いだ。
(c) Mitsuhiko WAKAHARA