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迷い森
 冬の果樹園で母が死んだ。探し物は見付らなかった。腕が途中から答えてくれる気がする。書く毎に衛生兵は官能を尊ぶようだ。究極の武田信玄を胸に抱き今、虹色の画用紙は火柱に突き刺そう。木彫の殺虫剤で右へ曲がった、我々は言うだろうと言わざるを買う! 銀幕はシャンデリア校門は赤く、史実の中から躍り出る小結、連打する賽銭箱を語り継がねばならん、祖母その招待は祖父の祖母の娘。ああドバイ砂漠に日は暮れて僕ら、金月の海に窒素不足の夜、雷神風神まとめてハメ撮ったら、もしかしたら斜めに立てござるでありん。鴎は鴎お前たち何処へ行く、戦いの最中に食う為の絵を描け、万歳恐竜は死滅したぞ哺乳類の天下だ、いや待て右腕がまずい枡添め。海を見詰ていると海になる気がする。手を伸ばし抱きしめると逆に取り込まれる。砲門で息をすれば自然は破壊しがいのある、墓石以外がある、破戒しイガイガガール。金髪の鴉は真実しか知らない。サッカーボールより大きな夢は子供には似合わない。クリスマスにはぜひ夏休みを! お父さんお母さん是非に及んで下さい! 両手が肩から五つに分かれてしまった、半径ドドンパメートルのメールと爆殺ウォッカ弾、呼々恋子流離刺身安藤喜助、蔦の絡まるチャペルでイボ痔を刺された日。勇気を下さいと祈った猫は猫型の勇気を見出せなかった。宝箱には船長の鉤爪が、目には眼球が、空に雲が残る日は傘を持ちてしやまむ、病むれば鈴虫の死にとうないがゴメス。弥生は元気にしているだろうか、あんなに善い子が生きていてはならない場所だ。心残りが無いと言えば嘘になりかねず、目も耳も脳に直結して頭の負担が大きい。鉛筆で誰もが失明する筈だった。象は重力と戦い過ぎている。プラスチック製品の殴り方で今日の運勢がズン。鳥が飛ぶ日には私たちは飛ばない。
(c) Mitsuhiko WAKAHARA