トップページ ≫ 和歌・短詩 ≫ 川柳 2007-06-04〜2007-06-21
2007-06-04
日本でガンマンになる覚悟かな
許可なんてあとで貰えば済む話
よく見てろ四番がここでバントだぜ
墓場ですそう言いながら誰か来た
出来るのはアコースティックピースだけ
この国でブルーハーツがまだ売れる
ただなのにどうして惜しいこの命
広島は被害者だから見に行こう
魂魄も余裕で入るコンパクト
占いに言い当てられて怒り出す
酔えるけどそれだけなんだ缶ビール
分解のできない場所にヤニが着く
新しい靴だけあって新学期
どのへんが怪談だっけ笠地蔵
ファミレスで水栽培にされてみる
ご先祖のGoogleキャッシュ誰が消す
やくじゃですヤクザのような役者です
無職にも貴賎があるという仮説
青森のエレベーターに拒まれる
どの亀も助けてやればさようなら
路地裏に今ならペアでご招待
形にはこだわらないでクビになる
mixiで借金取りの歳を知る
この服を着ると足元見られがち
長靴にマリオが入る面もある
兄さんがきのこを食ってでかくなる
どのお茶も調べてみれば堅苦し
眩しくて耳から青い旗が出る
内海に取り残されて進化する
天竺の残念賞を持ち帰る
手荷物がみんな鈍器のようなもの
三千の枕詞にはらたいら
サーカスに居場所がないという辛さ
2007-06-06
悪食が怒涛となって押し寄せる
声優になれると思う若さかな
2007-06-10
タイトミニフリルプリーツ足二本
珍獣が息をするとはめずらしい
セイメイワカリテシメイノナイタスク
地球から遠く離れて紅葉狩り
タキシード仮面もしょせん変態だ
document.write("Kilroy was born");
2007-06-11
甘きこと簡便にして角砂糖
六十の春分ぞろり銃後かな
よそにある愚民思想は厭らしき
万巻の書に京兆の嘘があり
2007-06-15
脳内のチアリーダーが若返る
いつかまた髪切らされる俺だろう
あの夏のハフマン島を忘れない
夢日記かなえるものになかりけり
ぼくだけがリンドバーグを覚えてる
お前らが薄情なのは知ってたよ
戦争が起きないかぎり戦後です
消しゴムで消せるくらいの雲ひとつ
石を持て吟遊に出る家出とか
こりん星ぐらい自分で片付けろ
2007-06-16
駅前にコイン精米ある町さ
2007-06-18
日にひとつ茶色いものを産み落し
ログインしつまらぬ物を斬っている
頂きに鴉が一羽ペンギン舎
銀蝿に拝み倒され夏腐る
無難には益なきことのバニラかな
五、六枚抜かれてやっと二枚舌
充電の終わりを待って家を出る
居酒屋でたぬきにもたれ掛かられる
恋人の傘よく見れば核の傘
悲しさは彼の自伝の薄さにて
4ギガに焼かれて終わる骨ひとつ
教鞭を取り出すごとに呆れられ
とりあえず寝ているひとの横に寝る
竜宮で舞妓の鯛は食べられず
ハエ叩き世界王者の戸田の母
我れはゆくさらばスパムよいざさらば
2007-06-19
勢いで股間のことを打ち明ける
コピー機でうしろ頭を撮ってみる
小次郎と武蔵おとなげないったら
たなびける手紙一枚文字六個
知恵熱の出せる機械をうらやみぬ
無人島漂着直後自殺完
いわゆると褒められたって喜べず
おもしろき鳴かせてみよう法隆寺 ※
もうひとつ調子に乗ってさしあげる
わけもなく真水憎んで深夜二時
隣人と分かち合ってる壁ひとつ
でがらしの玉露がついに白湯を出す
当たりでも外れでもいいおまけ付き
テトリスは共産主義じゃ流行るまい
合格の鐘まちがえて鳴らされる
いい国になったんですか鎌倉は
2007-06-21
私より先に死ぬなよHD
誕生日マイナス1を掛けてみる
ゼロ割って種無しぶどう食べている
あしたからあしたをみればまたあした
コーヒーを仇のように飲み下す
水はけの悪いあたりにコロの骨
花束を一輪残し捨てていく
ぬいぐるみみたいにきっと待っている
容疑者はまだ犯人じゃないけれど
宿題の続きをずっとやっている
山下は盾と結婚したらしい
落ちてきた太陽ひとつ打ち返す
言いかけた時点ですでに負けている
メレンゲに思わず首を投げ入れる
愛なんてものをもらって身に余る
回線の先から膿みをしぼり取る
やっぱりだ天使はぱんつはいてない
赤くない消火器ひとつ見落とした
(c) Mitsuhiko WAKAHARA