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バファリンの半分・他
 先日『デジスコ』という言葉を知りました。デジカメに光学スコープを付けて望遠撮影を可能にする工夫のことだそうです。なるほど。たしかにそうだ、光学ズームの無いデジカメでも自作でズームを付けられる。考えてみれば当然のことだ。ほほう。
 なにやら妙に感心してしまったので、さっそく100円ショップで買ったオペラグラスをいじくりまわし、切断・分解し、レンズを取ったり付けたりしてみましたが……うまくいきませんでした、やっぱり。オペラグラスのレンズじゃ視界が小さすぎて。ケラレが画像の大部分を占めてしまいます。画面の8分の6近くが真っ黒になってしまう。
 あ、『ケラレ』とは、光学機器に遮られて受像面に光が届かない現象、のことを言います。望遠鏡や双眼鏡を覗くと、中心の視界の周囲が黒く塗りつぶされて見えますよね。あれです。
 ……ケラレ。語感が面白いね、ケラレ。蹴られ殴られドツキ合い。ケロリ名倉に毒気合。大槻ケンヂとおつきあい。大澄賢也と奥の院。いや、よくわからんが。

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 どうでもいいですが、Googleのロゴが半日ごとぐらいのタイミングで変化してますね。アテネオリンピックを記念してのことのようです。なんかいいですね、小さな喜びです。画風が欧米的なので……たまに気持ち悪さを感じないでもないですが。

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 バファリンの半分が赤みそで出来ていたらいやだな、とふと思いました。べつに赤みそが嫌いな訳ではないけれど。なんとなくいやだ。
 それにしても、医薬品のキャッチコピーって「くしゃみ3回ルル3錠」とか「ビタミンバランスポポンエス」とか「タフタフタフタフタフデント」とか軽薄な調子のが多いけれど。そんな中にあって「バファリンの半分は優しさで出来ています」というのは美しいなあ、輝いて聞こえるなあ。優しいんだ、バファリン。頭痛じゃなくても飲みたくなります。甘えさせてくれバファリン。バーファーリーン!

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 筑紫哲也の『News23』で詩を募集してますね。「坂本龍一 WAR AND PEACE」というバナーをクリックした先にあります。……私は「なにか衝動が走らない限り投稿しないでおこう」と思ってますけど。功名心からメッセージするのも悪いような気がして。ちょっといい言葉なんて意外と簡単に書けるものだけれど、坂本さんが求めてるのはそういうものじゃないだろう。
 告知ページに『WAR AND PEACE』の英語版の詩が掲載されてますね。こういう温度の詩は好きです。私の『命の唄』『ビヨンド』と少し似た触感がします。最近しられるようになった『千の風になって』とも似ている気がします。こういうタイプの詩は好きです。

 以前『ぽえ茶』で朗読した青山圭秀著の『祈りの言葉』という本とも似た空気感。……宗教観とか科学観とか文明観とかに近づいた言葉。エゴが少なくて負荷が少なくて、空虚でパッシブでよく馴染む。好きなタイプです。

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 さて、今日の一枚です。
『tamatogi』で少し話しました、謎の張り紙です。名古屋の大曽根で見つけました。金券ショップなどではなく、会社事務所がいくつか入ってるようなこじんまりとしたテナントビルでした。過去に何かあったのかな。
 それにしても、誰に向かっての言葉なんだろう。ルパーン?
2004-08-18
(c) Mitsuhiko WAKAHARA