ああ眩しさがこうも痛い
やはり眼帯は黒に限る
風が吹かねば船は進まん
猛者どもが太公望をしゃれ込んでやがる
「人魚ってのはうまいんかなあ」
おおおおお前なんちゅうことを
誰か馬鹿といっておやりな
「まあまあ・アレはうまいよ・かなりね。」
……どいつもこいつも!
こんな静かな日が一番恐ろしいんだ
何も起きないって事は何か起きるって事だ
なんにも分かっちゃいねえ
誰にも分かりゃしねえ
まったく海はやたらでかくて助かる
何でも隠してくれちまう
母の愛とぼっとん便所ってやつだ
眠れ泥のようにな
……風が吹いてくれりゃな。