名刺を貰って
「これは自販機には通らないのだな」
とふと思う。
そんな自分の残酷さが好きだ。
コンビニの店員に
ビニール袋は要らないと述べる。
胃袋があるから。
青い星に生きているんだという自覚を持てと
捨てたはずの神様が街宣車で叫ぶ。
うるせえんだよ馬鹿。
上を見ても青い。
体温計を鉢にぶっ刺す。
咲いているように見える。
自分が今まで買うのを恐れてきたような
迷惑なほど赤い服を探しにいく。
残高の範囲内でいくらでも生まれ変われる。
いつかスカートを履く男になる。