澄んだ音を聞いた
それは麺のように私に滑り込み
たった一点を破壊して去った
私はしばらく呆然としていた
それからあれを探さなければと思った
逃げた龍を捕らえなければ大変なことになる
それが私自身のためでもある
私は龍使いである
そして日常は惨状を帯びはじめた
世界には良い龍と悪い龍がいる
そしてそのどちらもが私の龍ではない
私の龍はそんなことには加担しない
だから私の龍は消えるしかなかったのかもしれない
私たちは似たもの同士だった