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サマーボトル
昨日まで青かった空が
今日は水ぶくれて
奪われなくても自然と変わる
敵は粒状化しているよ
打ち水に逃げ水が流れ込む
ゆらぎの向こうの我が家まで
地続きの世界に点々と花が
花じゃなくなっていく
光と水の季節に
ブラウン管は鮮やかだった
使い切れなかった自由が余る
これじゃ大人だ
折りたたみ傘をお忘れなく
そんな脅しには屈しない
電線のあやとりが終わりそうにない
日没に手をこまねいていた
(c) Mitsuhiko WAKAHARA