赤ん坊が眠っている
どんな夢を見ているんだろう
愛も生きがいもまだ知らなくていい
ゆっくり学んでゆけばいい
数え切れない人がさんざめく
新しいことがつぎつぎと起こる
きみもそのひとつ
様々なことの理由にとらわれないで
酸素の世界をあっぷあっぷするだろう
騒乱が周囲を包みこんでいる
決して祝われてるわけじゃないんだ
いだかれることと締められることに
たいした違いは何もないんだ
道端に花が咲いている
私より歴史の長そうなやつ
美しいだなんて絶対思わない
それでもこいつは何故だか好きだ
視線を外してしばらく経つと
どいつがあいつだか分からなくなった
すべての花に名前をつけていたら
世界の時間はいくらあっても足りない
特別なものが特別なのは
べつに特別なことじゃないんだぜ
脳みそがパンクするかノートを埋めるか
それとも何かを急ぐのかきみは
はじまりの後には終わりが来る
要はどれだけ踏んばれるかさ
あしたが怖ければあさってはどうだい
いろいろな方向からいろんな手が伸びて
誰かが誰かを全力で抱きしめる
たとえばきみもそのひとつ