旅に出ているさなかのように
見るものすべてが香ばしく
逢う人だれもが愛おしい
いつかは別れる予感して
僕はここにいていいのかと
ここが旅の終わりなのかと
それはここではないような
そんな気がして仕方なく
旅に出ているさなかのように
瞳は雲を追っている
無性に独りになりたくて
すべてを捨て去りたくもなる
僕はここにいていいのかと
ここが旅の終わりなのかと
それはここではないような
そんな気がして仕方なく
旅に出ているさなかのように
どこのだれでもない僕は
風に吹かれてゆくばかり
風に吹かれてゆくばかり