視覚の無い自由落下
闇の中を落ち続けて
感じるのは肌と髪と
耳を過ぎる風音だけ
数秒後に地面があり
激突する可能性に
頭の中 駆け巡った
恐怖がいま野性を呼ぶ
その瞬間 肌に触れる
風がどっと厚くなって
ますます濃い空気の層
真空から刃を生む
痛みも無く右手を斬り
落下速度 加速を増す
そうだこれをこんな音を
僕はずっと待ってたんだ
痛みも無く右手を斬り
落下速度 加速を増す
そうだこれをこんな音を
僕はずっと待ってたんだ