嘘つきを友にしなかった
泥棒に恋をしなかった
誰にでも容赦しなかった
自分すら差別しなかった
人質を盾にしなかった
犠牲者を神にしなかった
あらゆる欺瞞を嫌悪した
全ての不正を否定した
『間違ってるのは君達だ!』
私は怒りに燃えていた
『間違ってるのは君達だ!』
私は証明したかった
『間違ってるのは君達だ!』
ひとはあきらめに満ちていた
『間違ってるのは君達だ!』
ひとは冷やかに笑んでいた
私はあまりに真剣で
孤独で理想が高かった
それはこっけいでありがちで
喜劇的ですらあっただろう
正しく賢くよどみなく
迷いなく生きてみたかった
それはこっけいでありがちで
なんてガキ臭い夢だろう!