菜花が 咲くたび どこかしら
肺腑が ちりちり 痛むのは
僕が いまだに 旅人に
なれない せいかも しれません
いまなら 普通の ふりをして
生きて ゆくことも できそうだ
春の この風 好きですよ
なにか 運んで くれそうで
春の 夕日が 好きですよ
どこか 誘って くれそうで
桜が 散るたび どこかしら
のんどが ひりひり 疼くのは
僕が いまだに お別れを
言えない せいかも しれません
いまなら 黙って 逃げたって
探さ れることも なさそうだ
春の この風 好きですよ
なにか 知らせて くれそうで
春の 夕日が 好きですよ
どこか わかって くれそうで