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柔かなedge,
笹の船を 紙の鶴を 作り出せずに
友たちから 少し離れ 歩いた日暮れ
 
夕日の赤 鴉の黒 胸に及んで
さようならと 独り違う 道へ駆け出す
 
足を西に向けるたびに顔を反むけた
手の中には幾筋もの かみそりの痕
 
延びた影も蹴った石も水路に落ちて
水に映る白い月の鋭利も滲む
(c) Mitsuhiko WAKAHARA