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さめざら
あすの予定を
付箋に書いて
歯ブラシの柄に
貼り付けてみた
 
珍種の花の
造花のようで
頬に当てると
糊りが香った
 
 春だと騒ぐ
 四月のうちは
 緑も人も
 いい人だった
 
目覚めの朝の
冷たい水に
濡れて流れる
予定がひとつ
(c) Mitsuhiko WAKAHARA